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特集 心不全診療の現状と展望

心不全診断アルゴリズムにおける心エコー図検査の重要性

岩倉克臣

Pharma Medica Vol.36 No.12, 19-24, 2018

日本循環器学会/日本心不全学会の新しい『急性・慢性心不全診療ガイドライン』が発表されたが,そのなかで心不全は「なんらかの心臓機能障害,すなわち,心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果,呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し,それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」と定義される1)。これは心不全が症状によって定義される症候群であることを意味している。しかし,さまざまな心血管疾患の帰結として現れる症候群であるため症状も一様でない。多種多様の表現型を取りまとめ診断するための論理的なプロセスとして,診断アルゴリズムが提唱されている。本稿ではそのなかでの心エコーの役割を説明する。慢性心不全と急性心不全では診断アルゴリズムも異なるので,それぞれについてまとめる。またわが国のガイドラインとの比較として,2016年に発表された欧州心臓病学会(European Society of Cardiology;ESC)の心不全ガイドライン2)における心エコーの役割についても述べる。
「KEY WORDS」診断フローチャート,Na利尿ペプチド,左室拡張障害,目視法,B-line

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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