てんかんは有病率0.5~0.9%の普遍的な神経疾患で,60~70%の患者では抗てんかん薬により発作が消失するといわれている1)。一方でてんかん患者の約3割は抗てんかん薬治療に抵抗性であり,手術を含めた他の治療が考慮される。てんかんの外科治療には,発作の消失を目的とした根治術と発作の軽減を目的とした緩和術がある。本稿では,根治術の種類,適応,目的,メリット,デメリットなどをさまざまな角度から紹介したい。
「KEY WORDS」側頭葉切除術,MRI positive,MRI negative,半球離断術