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特集 てんかん診療Update

診断と検査―成人と高齢者―

三枝隆博

Pharma Medica Vol.36 No.8, 23-28, 2018

てんかんの種類は多種多様であり,その種類によって治療法や有効な薬剤が異なってくるため,その発作はどんな発作型なのかを診断し,さらにてんかん分類でどのタイプにあてはまるのかを把握することが重要である。
まず,てんかんの診断においては,そもそも一過性に示された神経学的な症候がてんかん発作であるのかどうかの鑑別診断が必要である。そのうえで,てんかん発作型の診断を行い,脳波や画像といった各種検査を勘案しててんかん症候群の診断に至る。てんかんの治療は通常長期間に及ぶため,非てんかんをてんかんとover-diagnosisすることや発作型の誤りによって抗てんかん薬加療が行われることは患者への影響が大きく現れるため,診断には慎重な姿勢が欠かせない1)
「KEY WORDS」てんかん発作型分類,てんかん症候群分類,脳波検査,MRI,てんかん原性焦点

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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