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特集 てんかん診療Update

診断と検査―小児―

今泉太一宮本雄策山本仁

Pharma Medica Vol.36 No.8, 19-22, 2018

てんかんとは,種々の成因によってもたらされる慢性の脳障害であり,大脳ニューロンの過剰な電気発射から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とする。従来,てんかん発作は突然に起こり,普通とは異なる身体症状や意識,運動および感覚の変化などが生じる。乳幼児から成人・老年に至る全年齢層に及ぶ神経疾患であるが,特に小児期に多く発症する。疫学調査では13歳未満の小児におけるてんかんの有病率は1,000人あたり8.9人と推定されている1)。てんかんは小児科としてはcommon diseaseであるが,診断は必ずしも容易ではない。本稿では小児てんかんの診断・検査について解説する。
「KEY WORDS」てんかん,診断,小児

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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