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特集 高齢者医療におけるポリファーマシー対策

院内医薬連携システムとその効果

小久江伸介大野能之

Pharma Medica Vol.36 No.7, 35-39, 2018

ポリファーマシーは薬物有害事象のリスクを増加させるため1),薬物治療の評価や見直しが重要であり,薬剤師の積極的な関与が求められている2)。薬剤師は患者の薬に対する理解度や残薬の確認,薬物相互作用の確認,腎機能などに基づいた投与量の確認,副作用発現状況の確認などを通して医師とともに薬物治療の適正化を行う役割を担っており3),ポリファーマシーの是正も重要な職能と考えられる。厚生労働省の高齢者の医薬品適正使用の指針4)においても,ポリファーマシー対策には多職種の協働,とりわけ医師と薬剤師の連携が不可欠とされている。東京大学医学部附属病院(以下,当院)では,ポリファーマシーに対する医薬連携を効率的かつ効果的に取り組むために,電子カルテを利用した医薬連携システムを導入しており,その概要と効果について紹介する。
「KEY WORDS」ポリファーマシー,スクリーニング評価,医薬連携,電子カルテシステム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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