生活習慣病は罹患者数も多く,罹患率は加齢とともに増加するため,生活習慣病領域の薬剤を服用している高齢者は多い。医療者や患者にとって最も身近な疾患であり,この領域でのポリファーマシーを日頃から意識することで,過剰でもなく過少でもない処方の適正化を進める第一歩となり得る。本稿では生活習慣病とポリファーマシーの一般的な考え方,および,代表的な生活習慣病である高血圧,糖尿病,脂質異常症について述べる。
「KEY WORDS」生活習慣病,ポリファーマシー,高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015