ワクチン先進国を目指すには,よりよい予防接種制度を整備し,より多くの方が適切にワクチン接種を受けられるようにして,ワクチンで予防できる疾病(vaccine preventable disease;VPD)を今以上に確実に予防していくことが必要である。そのためには,産官学が積極的に連携し,社会への適切な情報発信を行っていくことが求められている。そのなかでアカデミアが果たすべき役割として最も重要なのは,やはり科学的な根拠に基づいた正確な情報の提供であると考えられる。本稿ではワクチン・予防接種の普及に向けて現在アカデミアが行っている活動を紹介し,今後のアカデミアとして向かうべき方向性について考えてみたい。
「KEY WORDS」アカデミア/科学的根拠/情報発信/予防接種制度/産官学連携
「KEY WORDS」アカデミア/科学的根拠/情報発信/予防接種制度/産官学連携