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特集 CKD診療のトピックス

多発性囊胞腎(ADPKD)診療の進歩

~トルバプタンも含めて~

住田圭一乳原善文

Pharma Medica Vol.36 No.1, 35-39, 2018

常染色体優性多発性囊胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease;ADPKD)は,3,000~7,000人に1人の発症頻度であり,遺伝性腎疾患のなかで最も頻度が高い。囊胞腎の他にも,高血圧症,脳動脈瘤,肝囊胞,心弁膜症などの腎外病変を合併する。2015年1月からは医療費助成の対象となる「指定難病」に新たに認定された。2014年3月にはADPKDの新しい治療薬としてトルバプタンが承認され,ADPKD患者に対する診断や治療のアプローチはここ数年で大きく変化しつつある。本稿では,ADPKDの病態,日常診療におけるADPKDの診断およびトルバプタンを中心としたADPKD治療について概説する。
「KEY WORDS」多発性囊胞腎/総腎容積/バソプレシン/トルバプタン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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