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特集 肥満症とメタボリックシンドローム:予防医学と治療医学の観点から

包括的生活習慣病対策の実践とその結果

野口緑

Pharma Medica Vol.35 No.11, 45-50, 2017

わが国の糖尿病と高血圧の患者数はそれぞれ,316万6千人,1,010万8千人1) と,膨大であるが,一般住民を対象に実施される国民健康・栄養調査の結果2) で「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性14.2%,女性7.1%,「収縮期血圧が140mmHg以上の者」の割合は男性26.2%,女性19.6%(いずれも年齢調整後)であることから,未受療の糖尿病,あるいは高血圧がおよそ450万人いる可能性がある。
このなかには,すでにHbA1c7%以上やⅡ度高血圧を超えるなどの脳・心血管疾患を発症する恐れが高い重症化ハイリスク者が含まれるが,一方では,減量や運動などの生活習慣病改善によって,リスクコントロールが可能な生活習慣病予備軍も存在する。
行政や企業内では,主に健康診査(健診)や保健指導を通じて,このような潜在的な未受療の生活習慣病者を掘り起こし,必要な受療勧奨や,継続的な生活習慣改善の介入により,脳・心血管疾患や糖尿病の発症予防を目指している。これらの考え方や取り組み結果を紹介する。
「KEY WORDS」重症化予防/保健指導/受療行動促進モデル/子どもへの対策/糖尿病発症予防

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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