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特集 慢性便秘診療の今

特殊な便秘症 便排出障害

~直腸肛門異常の平易な診方と診断・治療法の進歩~

黒水丈次松島誠

Pharma Medica Vol.35 No.9, 49-52, 2017

便排出障害について述べる前に,排便のメカニズムと正常な排便が理解されなければならない。通常,S状結腸の内容物が十分な量になると結腸の収縮が起き,結腸内の糞便が直腸に移動する。また食事をすると起きる胃結腸反射と呼ばれる大蠕動(食物の摂取,液体の飲用,喫煙,歩行などでも誘発される)が大腸,特に下行結腸に強い収縮運動を起こし,直腸内に糞便が移動することで便意をもよおす。直腸に便が貯まった感覚は骨盤底筋群に存在する拡張や移動を感知する受容器,直腸壁の受容器,sampling reflexなど多くの要素により感知されるが,直腸に便が貯まった割合や安静時の直腸の緊張が直腸の動きに影響する。
「KEY WORDS」便排出障害,奇異性収縮,バイオフィードバック,排便造影

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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