特集 慢性便秘診療の今
精神科領域で便秘治療をどうするか
Pharma Medica Vol.35 No.9, 35-38, 2017
精神科領域において薬物療法は重要な治療法の1つである。
向精神薬のなかでも特に抗精神病薬,抗うつ薬は抗コリン作用が少なからず認められ,便秘は避けて通ることができない問題である。
また近年では抗精神病薬による新たな便秘のメカニズムについても論文が発表されている。抗精神病薬においては,抗コリン作用だけでなくドパミンD2受容体遮断作用により便秘が起きる新たなメカニズムも報告されている。
精神科領域において便秘治療は重要な課題であり,精神疾患の薬物療法と並行してどのように便秘治療を行ってきたか,また今後将来どのように便秘治療を行っていくべきか,過去の反省から提言をしたいと思う。
「KEY WORDS」向精神薬,抗コリン作用,CP換算,診療報酬改定
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。