1900年代に発見されて以来,インスリン療法の歴史は長いが,現在もなお開発は進み,より生理的なインスリン補充ができるようさまざまな製剤が開発されている。
特に持効型溶解インスリン製剤はここ数年で選択肢が大幅に広がり,治療の中心であったインスリングラルギン,インスリンデテミルに加えて,新たにインスリングラルギンU300製剤,インスリンデグルデク,さらにグラルギンのバイオシミラー製剤が発売となった。これにより個人のニーズに対応したインスリン治療の組み立てが可能となった。ここでは新たな持効型溶解インスリン製剤と配合製剤を中心に,その使用方法を含めて触れていきたい。
「KEY WORDS」インスリン製剤,バイオシミラー製剤,配合製剤