【特集 睡眠障害:超高齢社会における実態とその対策】
特集にあたって
―加齢と睡眠変化
掲載誌
Pharma Medica
Vol.35 No.3 7-8,
2017
著者名
内山真
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
神経内科
/
心療内科
/
精神科
媒体
Pharma Medica
睡眠は加齢により変化する。睡眠時間は,新生児期には一生で一番長く,1日16時間だが,成長するにしたがって減少していく。夜間の睡眠時間は10代で約8.0時間,20代で7.0時間程度になり,40代で6.5時間,65歳では6.0時間と短くなる。加齢は,睡眠の質的変化も引き起こす。中年期以降には深い睡眠が減り,より浅い睡眠が増え,さらに高齢になると中途覚醒が増える。また,体内時計機能は加齢により変化し,夜間睡眠のタイミングに影響を及ぼす。学童期から成人になるにしたがって睡眠時間帯は次第に遅くなっていくが,50歳を超えると今度は徐々に早まってくる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。