一目でわかるクリニカルレシピ
膵がんの食事
Pharma Medica Vol.35 No.1, 74-77, 2017
膵臓から分泌される膵液には炭水化物の消化に必要なアミラーゼや脂肪の消化に必要なリパーゼといった消化酵素が含まれています。トリプシノーゲンやキモトリプシノーゲンといった酵素源も膵液には含まれており、これらは十二指腸内で消化酵素に変わり、たんぱく質の消化に関与します。内分泌部のβ細胞からはインスリン、α細胞からはグルカゴンというホルモンを分泌し、血糖値を調節しています。がんでβ細胞が障害された場合はインスリン産生量が減少して糖尿病を併発することがあります。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。