特集 がん免疫療法:最近の進歩と展望
がん免疫療法の開発指針
Pharma Medica Vol.34 No.10, 65-68, 2016
がん免疫療法は,がんワクチン,エフェクター細胞療法,免疫抑制阻害療法に分けられる。これらには,おのおのの特徴・特性があるうえ,これまでの殺細胞性化学療法薬,分子標的医薬品とも作用機序において大きな相違点がある。したがって,臨床開発において,医薬品の原薬・製薬の化学・製造およびその分析(chemistry, manufacturing and control;CMC),非臨床試験から始めてヒトへの臨床試験を行うための安全性,有効性を確認するために必要なデータ収集,試験デザインが異なるはずである。また,医薬品承認を目指して臨床開発を進めるためには,規制当局へ治験届けを提出して,薬事法の遵守下で進行することになり,いわゆるレギュラトリー・サイエンスの視点を取り入れて計画を立てる必要がある。
「KEY WORDS」臨床開発ガイダンス,がん免疫療法,がんワクチン,エフェクター細胞療法,免疫チェックポイント阻害薬
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。