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特集 がん免疫療法:最近の進歩と展望

がんに対する免疫応答の基礎

岡三喜男中山睿一

Pharma Medica Vol.34 No.10, 9-15, 2016

がん薬物療法においては,画期的な小分子標的薬が登場し臨床効果を上げた。しかし,いまだ患者の長期生存には至らない。新規治療法が待たれていたなか登場したのが,最近話題の免疫チェックポイント療法である1)。
腫瘍免疫学の歴史は古く,20世紀半ばに,近交系マウスを用いて腫瘍の免疫拒絶が観察され,ついで,がんの免疫監視説が提唱された。20世紀後半には,特異的な細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte;CTL)の認識するがん抗原が同定されるなど,今日のがん免疫療法の基盤となる画期的な発見によって,がんと免疫との関係は確固なものとなった2)3)。
「KEY WORDS」免疫チェックポイント療法,がん抗原,がんの免疫監視,腫瘍免疫微小環境

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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