がん薬物療法においては,画期的な小分子標的薬が登場し臨床効果を上げた。しかし,いまだ患者の長期生存には至らない。新規治療法が待たれていたなか登場したのが,最近話題の免疫チェックポイント療法である1)。
腫瘍免疫学の歴史は古く,20世紀半ばに,近交系マウスを用いて腫瘍の免疫拒絶が観察され,ついで,がんの免疫監視説が提唱された。20世紀後半には,特異的な細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte;CTL)の認識するがん抗原が同定されるなど,今日のがん免疫療法の基盤となる画期的な発見によって,がんと免疫との関係は確固なものとなった2)3)。
「KEY WORDS」免疫チェックポイント療法,がん抗原,がんの免疫監視,腫瘍免疫微小環境
腫瘍免疫学の歴史は古く,20世紀半ばに,近交系マウスを用いて腫瘍の免疫拒絶が観察され,ついで,がんの免疫監視説が提唱された。20世紀後半には,特異的な細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte;CTL)の認識するがん抗原が同定されるなど,今日のがん免疫療法の基盤となる画期的な発見によって,がんと免疫との関係は確固なものとなった2)3)。
「KEY WORDS」免疫チェックポイント療法,がん抗原,がんの免疫監視,腫瘍免疫微小環境