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特集 統合失調症診療の新たな展開

生命予後とその改善

田尻美寿々鈴木雄太郎

Pharma Medica Vol.34 No.9, 25-31, 2016

「はじめに」統合失調症患者は,一般人口に比して15~20年寿命が短いとされる1)。米国の大規模な縦断的コホートにおいて,成人の統合失調症患者は,観察期間中の標準化死亡比が一般人口に比して3.7倍であった2)。これらの重大な要因として,統合失調症患者の自殺率や心疾患による死亡率の高さがあげられる。本稿では,これら2つの問題におけるリスク因子を中心に最近の知見を紹介し,生命予後を改善するためのモニタリングや予防法について述べる。
「KEY WORDS」生命予後,統合失調症,メタボリックシンドローム,心電図異常,自殺

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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