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特集 高血圧を再考する:注目点とこれからの診療

水銀血圧計の廃止と高血圧診療

浅山敬大久保孝義

Pharma Medica Vol.34 No.8, 13-17, 2016

「はじめに」水銀に関連する環境問題の高まりを受けて,「水銀に関する水俣条約」が2013年に批准された1)。本条約の発効により,2020年以降,水銀を使った機器の製造並びに輸出入が原則として禁止される。医療現場で用いられている「水銀血圧計」は100年以上の歴史をもち,医師が診察室で,おもむろに患者に腕帯を巻いてゴム球(送気球)を押し,少しずつ排気しながら水銀の液面を追っていく,という光景は医療の基本行為のようにも感じられる。しかし,水銀血圧計もまた,2020年以降は原則として製造・輸出入が認められなくなる機器である。後述のメンテナンスの問題などもあり,われわれは社会的にも科学的にも早晩,水銀血圧計から離れなければならないことになる。
「KEY WORDS」水銀血圧計,水銀に関する水俣条約,自動血圧計,ハイブリッド血圧計

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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