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特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群

ANGPTLファミリーと生活習慣病の発症・進展

Angiopoietin-like protein family and development of lifestyle diseases.

門松毅尾池雄一

Pharma Medica Vol.34 No.5, 43-47, 2016

「はじめに」アンジオポエチン様因子(angiopoietin-like protein;ANGPTL)は,血管新生や幹細胞の維持に関わるアンジオポエチンに類似する構造的特徴をもつ分子のクローニングにより同定された。ANGPTLファミリーは,アンジオポエチンと同様に,coiled-coilドメインとフィブリノーゲン様ドメインをもつ分泌蛋白質であるが,アンジオポエチンの特異的受容体であるTie2やそのファミリーメンバーであるTie1には結合できない。現在までに8種類のANGPTLファミリー分子が同定されており(図)1),生物学的機能としてはその多くが血管新生制御に何らかの作用を示すことが明らかとなっている2)。
「KEY WORDS」アンジオポエチン様因子(ANGPTL),肥満,代謝異常,動脈硬化性疾患

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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