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特集 内視鏡外科手術の現状と問題点
泌尿器腹腔鏡手術
Urologic laparoscopic surgery.
石川晃
Pharma Medica Vol.34 No.3, 27-31, 2016
「はじめに」内視鏡外科の歴史は,1983年に産婦人科医のSemmが腹腔鏡下に虫垂を切除したことに始まる1)。外科医が胆囊摘除に腹腔鏡を用い始めたのが1980年代の後半2)3),泌尿器科医がさまざまな手術に腹腔鏡を応用し始めたのが1990年代の前半である4)-9)。泌尿器腹腔鏡手術は,ビデオシステム,シーリング・デバイスといった周辺機器,腹腔鏡手術用鉗子類の改良などに支えられ,もともと膀胱鏡やファイバースコープを用いた手術に慣れていた泌尿器科医の間に急速に広まっていった。現在,腹腔鏡下副腎摘除,腎摘除,腎部分切除,腎盂形成など,多くの術式が保険診療として認められている。本稿では,泌尿器腹腔鏡手術の現状と課題について述べる。
「KEY WORDS」泌尿器腹腔鏡手術,ロボット支援手術,ガイドライン,触覚
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。