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特集 内視鏡外科手術の現状と問題点

内視鏡外科手術の最新動向

The trend of endoscopic surgery.

岩下幸雄猪股雅史北野正剛

Pharma Medica Vol.34 No.3, 9-12, 2016

「はじめに」内視鏡外科手術は,わが国においては1990年に導入され,その後目覚ましい発展を遂げた。一般的に,内視鏡外科手術は,そのカウンターパートである開腹術や開胸術などと比較して,術後疼痛,術後在院日数,出血量などにおいて優れているとのデータが示されてきた。さらに,患者が実際に目でみて評価することのできる整容性(体表,体壁の破壊)の面においてもその有用性は大きく,社会のニーズも内視鏡外科手術の発展に寄与している。しかし一方で,急速な技術の拡散と革新的な機器開発は,十分な安全性の検証がなされずに進んでいく危険性を孕んでいる。そこで本稿では,日本内視鏡外科学会アンケート調査をもとにわが国における内視鏡外科手術の最新動向を示し,デバイス開発,内視鏡外科適応拡大などにおける解決すべき問題点とそれに対する取り組みについて提示する。
「KEY WORDS」内視鏡外科,腹腔鏡下手術

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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