「はじめに」近年,肥満人口の増加・高齢化に伴って,メタボリックシンドロームの患者数の増加が指摘されている。そのなかで,メタボリックシンドロームの肝臓の表現型としての非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease;NAFLD)・非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis;NASH)の増加が懸念されており,その病態解明,新たな検査法の導入,治療薬の開発が求められている。この稿ではNAFLD・NASHの病因・病態・診断・治療に関する最新の知見を解説する。
「Ⅰ.疫学」食習慣の変化は,肥満人口の増加と代謝疾患を欧米諸国のみならず,多くのアジア諸国にももたらした。そのため,NAFLDの頻度も増加してきている。
「KEY WORDS」非アルコール性脂肪肝炎,非アルコール性脂肪性肝疾患
「Ⅰ.疫学」食習慣の変化は,肥満人口の増加と代謝疾患を欧米諸国のみならず,多くのアジア諸国にももたらした。そのため,NAFLDの頻度も増加してきている。
「KEY WORDS」非アルコール性脂肪肝炎,非アルコール性脂肪性肝疾患