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特集 肝炎の最新情報と展望

B型肝炎の抗ウイルス治療の進歩

Development of treatment for chronic hepatitis B.

鈴木文孝

Pharma Medica Vol.34 No.2, 25-30, 2016

「はじめに」B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus;HBV)持続感染者の15~40%では慢性肝炎を発症し,肝硬変・肝不全に進行したり,肝細胞癌を発症するなどのリスクが増大する。このような病態の進展を防ぐために,HBVの増殖を抑制し,肝炎を鎮静化させることが必要である。現在B型慢性肝炎に対する治療法は,インターフェロン療法と核酸アナログ製剤(ラミブジン,アデホビル,エンテカビル,さらにテノホビル)が主体となっている。本稿では,インターフェロンと核酸アナログ製剤の当院の成績を中心に,長期的効果について検討した。
「Ⅰ.治療対象と目標」HBe抗原陽性症例での治療の適応は,慢性肝炎でALT値の変動が続く症例である。しかし若年の症例(25歳以下)では,無治療にても自然経過でHBe抗原の陰性化が得られる可能性があるため,肝炎の程度が軽ければ,無治療でしばらく経過観察する。
「KEY WORDS」B型肝炎,インターフェロン,核酸アナログ製剤

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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