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特集 インフルエンザ診療最前線

現在のインフルエンザワクチンの課題とこれから

Current problems of split influenza vaccine and future plan.

中山哲夫

Pharma Medica Vol.33 No.11, 53-57, 2015

「はじめに」インフルエンザウイルスは,1930年代にヒトのインフルエンザウイルスがフェレットで分離された。同じころ発育鶏卵を用いて黄熱ワクチンが製造され,インフルエンザワクチンも発育鶏卵で製造するようになった。当初は全粒子不活化ワクチンで発熱率が高く,その原因としては原材料の卵の汚染,ウイルス膜は宿主由来の脂質膜成分を含んでおり,これらが発熱因子と考えられ,これらを除去する方法が考案された。現在のスプリットワクチンの原型となるゾ-ナル超遠心精製後に界面活性剤で分解しエーテルで発熱の原因となる脂質膜成分を除去した安全性の高いスプリットワクチンが開発され,その後の製造法には大きな変化はなく現在に至っている1)。抗原変異に対処するためにも高い抗体価を誘導する必要があると考えられ,1960年代からアジュバントワクチンの開発が始まった。
「KEY WORDS」インフルエンザワクチン,経鼻接種,皮内接種,スプリットワクチン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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