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特集 インフルエンザ診療最前線

抗インフルエンザ薬耐性ウイルスサーベイランスとその読み方

Surveillance of antiviral-resistance influenza viruses.

小田切孝人

Pharma Medica Vol.33 No.11, 41-45, 2015

「はじめに」インフルエンザの治療には,ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬が国内外で広く使われており,わが国では4種類(オセルタミビル,ペラミビル,ザナミビル,ラニナミビル)の薬剤が認可され,一般の医療機関で処方されている。また,2014年には新型インフルエンザ対策としてNA阻害薬が無効な場合に備えて,ウイルスポリメラーゼ阻害薬のファビピラビルも条件付きながら認可された。わが国はNA阻害薬を世界で最も多用しており,耐性ウイルスの多発リスクの高い国として諸外国から注視されている。このため耐性ウイルスの動向を通年でモニターし,その情報を国内外に広く発信し続ける責務を負っている。わが国の耐性ウイルスサーベイランスは,2007/2008シーズンから全国規模で開始され,その情報は国内医療機関やWHO世界インフルエンザ監視対応ネットワークと共有し,タイムリーに活用されている。本稿では,抗インフルエンザ薬耐性ウイルスサーベイランスの実態と意義,問題点を解説したい。
「KEY WORDS」ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬,薬剤耐性ウイルス,インフルエンザウイルスサーベイランス,抗ウイルス薬の備蓄

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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