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特集 皮膚悪性腫瘍:診療の進歩と展望

悪性黒色腫 インターフェロン治療

Adjuvant interferon for cutaneous melanoma.

並川健二郎

Pharma Medica Vol.33 No.6, 27-30, 2015

「はじめに」インターフェロン(interferon;IFN)は,これまでの悪性黒色腫に対する薬物療法において,最も多く再発予防目的に検討されてきた薬剤である。本稿では,IFNを用いた悪性黒色腫の術後補助療法について概説する。
「Ⅰ.IFNとは」IFNはサイトカインの一種であり,結合する受容体の違いからⅠ型,Ⅱ型,Ⅲ型に分けられる。ヒトⅠ型IFNは産生細胞などの違いからIFN-α,β,ωに分けられ,ヒトⅡ型IFNはIFN-γを指す1)。医薬品としては,IFN-α,β,γが製剤化されており,IFN-αにはポリエチレングリコールを結合させ半減期を長くしたPegylated IFN(Peg-IFN)もある。従来,抗ウイルス作用のみが知られていたが,その後抗腫瘍作用も有することが見いだされた。
「KEY WORDS」インターフェロン,悪性黒色腫,術後補助療法,JCOG1309

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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