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文学にみる病いと老い

第85回 「奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき」ジル・ボルト・テイラー

長井苑子泉孝英

Pharma Medica Vol.33 No.2, 148-154, 2015

竹内薫 訳。平成21年2月新潮社刊,24年4月新潮文庫に収録。
脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。ハーバード大学*1で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は……脳卒中に襲われる。……脳の機能は著しく損傷,言語中枢や運動感覚にも大きな影響が……。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し,どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。(文庫本カバー裏より引用)
外来診療を中心として,呼吸器疾患,難病(サルコイドーシス,膠原病,間質性肺炎など)を中心に多くの患者さんに出会う機会に恵まれた。大学病院では,11歳や20歳の間質性肺炎,31歳のサルコイドーシスなど,若い患者さん。あまりにも早い死と向き合った。患者さんと家族と接する時間をたくさん持つことができた。大学病院勤務の時代からずっと継続して,経過を診させてもらっている高齢化した患者さんも少なくない。病気を診察しているうちに,痴呆*2が並存してくることも少なからずある。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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