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特集 肝癌の薬物療法

肝動脈塞栓術 肝動脈化学塞栓療法に用いる薬剤

Drugs used in TACE against HCC.

阪口浩日高晶子越智朋子

Pharma Medica Vol.33 No.1, 9-13, 2015

「はじめに」わが国の肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)診療は,ハイリスク群の設定と早期発見のためのスクリーニング法の確立や,系統的肝切除に代表される手術法の発展と普及,手術困難例に対する経カテーテル肝動脈化学塞栓療法(transcatheter arterial chemo-embolization;TACE)の開発と進歩など,世界をリードしてきた1)-3)。現在,HCCに対する有効な治療法として確立しているものは,手術(肝切除・移植),穿刺局所療法[ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation;RFA)など]とTACEである。大腸癌に代表されるような全身化学療法のブレイクスルーが,HCCにおいてもソラフェニブの導入により期待されてきたが,現時点では目覚ましい成果は確認されておらず,HCC治療の基本は,今もなお肝機能障害を考慮した最適な局所治療を選択することにある。TACEは,わが国では最も高頻度に選択されるHCCの治療法であり,世界的にも広く普及している4)5)。本稿では,TACEに繁用される薬物とその使用法を中心に,TACEの現況について概説する。
「KEY WORDS」●肝細胞癌(HCC) ●化学塞栓療法 ●抗癌剤 ●塞栓物質

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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