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特集 肺癌:最新の分子標的療法

非小細胞肺癌における血管新生阻害薬の役割

The role of anti-angiogenic agent in non-small cell lung cancer.

木村信一岡本勇

Pharma Medica Vol.32 No.11, 37-41, 2014

「はじめに」非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer; NSCLC)の進展には血管新生が深く関与し,血管新生阻害薬の標準治療への導入は重要な役割を果たしている。本稿においてはベバシズマブのNSCLCにおける役割を中心に,血管新生阻害薬の現状について述べる。
「Ⅰ.扁平上皮癌を除く進行NSCLCの初回治療におけるベバシズマブの効果」ベバシズマブは血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor; VEGF)を標的として血管新生を阻害するヒト化モノクローナル抗体である。非扁平上皮再発・進行NSCLCに対して最初に行われた第Ⅲ相試験が米国のECOG4599試験であり,標準治療であったカルボプラチン+パクリタキセルにベバシズマブを併用することによって,主要評価項目である全生存期間(overall survival; OS)の有意な延長[ハザード比(HR)0.79, p=0.003, 生存期間中央値:12.3ヵ月vs. 10.3ヵ月]が認められた1)。また無増悪生存期間(progression-free survival; PFS)(6.2ヵ月vs. 4.5ヵ月),全奏効率(overall response rate; ORR)(35%vs. 15%)においても有意な改善が認められている。
「KEY WORDS」非小細胞肺癌(NSCLC),血管新生阻害薬,ベバシズマブ,ラムシルマブ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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