【特集 月経困難症を診る】
特集にあたって
Introduction.
掲載誌
Pharma Medica
Vol.32 No.6 7-8,
2014
著者名
百枝 幹雄
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
媒体
Pharma Medica
月経困難症とは, 月経期間中に月経に随伴して起こる下腹痛, 腰痛, 腹部膨満感, 嘔気, 頭痛, 疲労・脱力感, 食欲不振, いらいら, 下痢および憂うつなどの病的症状をいう. しかし, その中心的な症状は疼痛症状, いわゆる「生理痛」である. 「生理痛」といえば, 日常的に多くの女性が経験していて, 「病気じゃない」, 「あるのがあたりまえ」, 「痛み止めでも飲んでおけば大丈夫」と認識されていることが多い. 実はそれが大きな間違いで, 月経困難症は女性の日常生活, 労働, 学業に多大な影響を与え, 背景に子宮内膜症などの疾患が潜んでいる可能性もあり, 放置すれば不妊や癌にもつながるリスクもあるということが一般の人々には十分に認識されていない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。