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特集 前立腺癌診療の新たな展開

取扱い規約からみる前立腺癌治療の新展開 最新版前立腺癌取扱い規約からみる前立腺癌治療,治療効果判定

General rule for clinical and pathological studies on prostate cancer.

荒井陽一

Pharma Medica Vol.32 No.3, 9-13, 2014

「はじめに」 前立腺癌取扱い規約が約10年ぶりに改訂され, 2010年に第4版として発刊された. 同時期に腎癌, 膀胱癌・腎盂尿管癌の取扱い規約が改訂されたこともあり, 臨床的事項では可及的に共通する事項の統一が図られた. ここでは, 最新版前立腺癌取扱い規約からみた前立腺癌治療や治療効果判定について概説したい. 「I. 総説・治療前評価」 総説ではいわゆる前立腺「被膜」の取扱いについての見解を示した(図1). 前立腺は密な平滑筋線維により囲まれており, 厳密な意味で真の被膜は存在しない. 一方, この構造は超音波断層像やMRIなどの画像診断で前立腺を取り囲む線状構造として認められ, 前立腺外への癌の浸潤を評価する有用なメルクマールとなっている. このような背景から, 臨床的事項では従来通り, 便宜上これを「被膜」と呼び, 「被膜外浸潤」という表現を用いることとした. 病理組織学的には, 従来の被膜外浸潤(cap)にかわって前立腺外進展(extra-prostate extension ; EPE)の用語が導入された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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