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野巫医のたわごと

(165)コンビーフ

前田貞亮

Pharma Medica Vol.32 No.2, 128-129, 2014

東日本大震災の3周年が近づいている. 大規模災害の最小限の備えとして水と食料を用意しなければならない. 水は用意してあるが, さて食料となると難しい. 保存が効く物といえば, すぐ缶詰類が浮かぶ. オイルサーディン, サバの味噌煮, 牛肉の大和煮などなど. 筆者が真っ先に思い浮かべる缶詰といえばコンビーフである. 缶の形状といい, 開け方といい, はたまた味に至っては他の缶詰の追随を許さないとさえ感じている次第. 今日こそ国産のものが出回っているが, 子供の頃は外国のものしかなかった. 他の缶詰類が円形であるのに対し, 独特の四角い形で, 而もその開け方が他の缶詰とは全く違っている. 缶の巻き取り用の付属品で, 先端が少し潰されたクエッションマークの様な形をしているものが缶の底に付いており, 側面の一部を帯状に巻き取って蓋の様に開くことが出来る. 「缶切り」を使わずに済むので, ピクニックや登山など, アウトドア(の行事)には打って付けで, 大変重宝がられたわけである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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