【特集 2型糖尿病の新しい処方戦略】
インスリン治療の進化と課題 GLP-1受容体作動薬との併用
Combination therapy with GLP-1 receptor agonists and basal insulin: rationale and clinical outcomes.
掲載誌
Pharma Medica
Vol.32 No.2 71-77,
2014
著者名
矢部 大介
記事体裁
抄録
疾患領域
糖尿病
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
/
小児科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」糖尿病治療において良好な血糖コントロールを維持することは, 合併症の発症予防, 進展抑制にきわめて重要である. 加えて適切な体重を保つことは, 血糖コントロールのみならず, 心血管系疾患を含め肥満関連疾患予防にもつながる. 日本人の2型糖尿病は従来から非肥満を特徴とするが, インスリン分泌不全に対して, 従来スルホニル尿素(SU)薬やグリニド薬さらにはインスリン製剤が用いられることが多く, 体重増加や低血糖が懸念されてきた. このような背景からも, 近年, インクレチンに基づく糖尿病治療薬[GLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬, DPP-4(dipeptidyl peptidase-4)阻害薬]が注目されている. 本稿では, インクレチン関連薬の1つであるGLP-1受容体作動薬について, インスリン治療と併用することのメリットや注意点について概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。