【特集 総合診療医に求められる資質,技能】
一次医療における総合診療医 プライマリ・ケアとしての総合診療 プライマリ・ケアとしての総合診療:地域型
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.8 35-39,
2013
著者名
吉村学
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
呼吸器
/
消化器
/
腎臓
/
泌尿器
診療科目
一般内科
/
老年科
/
手術・救急
/
小児科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」地域, 特に山間僻地や離島など地域に唯一の医療機関(診療所)の総合診療医を想定して, そこに求められる資質や技能について触れてみたい. より具体的にイメージするために架空の地域, 診療所の状況を設定して, それに沿って話を進める. 「I. 設定」人口1,500名の無床僻地診療所. 後方病院まで車で約40分かかる. 高齢化率は42%. 医療機械はレントゲン, 超音波, 上部消化管内視鏡. 看護師2名, 事務1名. 現在3代目の所長で, 総合診療医である. 外来診療や訪問診療だけでなく, 学校医や産業医や施設嘱託医も兼任している. 医学生や研修医も不定期で実習を受け入れている. 小児から高齢者, 風邪から骨折, うつ病, 在宅ターミナルケアまで幅広く担当. 婦人科領域の問題や小児の発達障がいを苦手としていたが, 最近勉強している. また糖尿病診療の標準化, 質の改善にも取り組みだした.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。