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特集 黄斑疾患診療の最前線

黄斑疾患の治療 薬物療法:VEGF阻害薬

石田晋

Pharma Medica Vol.31 No.7, 41-45, 2013

[はじめに] 糖尿病網膜症や加齢黄斑変性など重篤な視力障害に至る網膜疾患における共通の病態として, 炎症と血管新生がある. 近年の細胞生物学的研究の進歩は, これらの病態形成に中心的役割を果たす責任分子が血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor; VEGF)であることを明らかにしたため, VEGFを分子標的とした治療戦略の確立に向けて複数の新薬が開発された. VEGF分子に結合しその生物活性を阻害する方法は複数あるため, これが現存のVEGF阻害薬の多様性につながっている. 大腸癌を適応としながら眼内使用が未認可のまま世界的に広まった中和抗体製剤ベバシズマブを別として, わが国では加齢黄斑変性を適応疾患として, ペガプタニブ, ラニビズマブ, アフリベルセプトが2008年, 2009年, 2012年と相次いで厚生労働省の販売認可を受けた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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