【特集 多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎(NMO)の最新情報】
MSとNMOの急性増悪期の最新治療
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.6 37-45,
2013
著者名
野村恭一
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
神経疾患
診療科目
神経内科
/
手術・救急
媒体
Pharma Medica
「はじめに」本稿では, 多発性硬化症(multiple sclerosis; MS), 視神経脊髄炎(neuromyelitis optica; NMO)の急性増悪期の最新治療を紹介する. 最初に, ステロイドパルス療法(intravenous methylprednisolone; IVMP), アフェレシス療法, 免疫グロブリン静注療法の施行方法, 作用機序, 副作用を紹介し, その後に, MSおよびNMOの急性増悪期の基本的な治療方針を概説し, さらに最新情報を紹介する. 「I. MS, NMOの急性増悪期の治療法」MS, NMOの急性増悪期の標準的な治療法を表にまとめた. 以下に, 主な免疫調整療法について紹介する. 「1. IVMP」「1)IVMPの方法」一般に, メチルプレドニゾロン(MP)1,000mgを200~500mLの5%ブドウ糖あるいは維持液(ソリタT3号輸液など)に溶解し, 2~3時間程度で点滴静注する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。