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特集 整形外科領域と再生医療

骨格筋・腱・靱帯再生 骨格筋損傷に対する新規治療開発

亀井直輔中佐智幸越智光夫

Pharma Medica Vol.31 No.4, 51-55, 2013

「はじめに」いわゆる肉離れを含む骨格筋損傷はトップアスリートから一般の人まで日常的に遭遇する外傷であり, 特にスポーツ外傷のなかでは, かなりの部分(10~55%)を占めると報告されている1). 軽微な骨格筋損傷では保存療法で自然に修復されるが, 重度の損傷や, 加齢などで修復能力の低下がある場合には, 損傷部に瘢痕組織が形成され, 不十分な筋修復のために筋力低下, 疼痛の残存, 再断裂などが起こる. このような状態に陥ると, スポーツ選手であれば, パフォーマンスの低下により選手生命が脅かされ, 高齢者の場合には, 骨格筋量減少による筋力・機能低下が, 要介護状態にさせる大きな要因となり, その経済的, 人的負担は大きい. しかし, 実際の臨床現場では急性期のRICE療法(R:rest;安静, I:ice;冷却, C:compression;圧迫, E:elevation;挙上)を代表とする保存療法以外に有効な治療法が存在せず, 骨格筋修復を促進する新たな治療法の開発が望まれている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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