愛しい妻*1は癌に冒されていた。その現実から逃れるように夜の街へ出た「私」が,病室に戻って妻と眺めた月は…。何気ない会話の中に潜む情愛(平成3年,第12回吉川英治文学新人賞を受賞)。 (文春文庫版,カバー裏表紙より引用)