はじめに  CTやMRIの臨床導入以来,それまで診断名となることがほとんどなかった脳萎縮,無症候性脳梗塞,大脳白質病変,微小脳出血といった診断名が日常的に用いられるようになった。特に無症候性脳梗塞は,日常診療上,しばしば遭遇する所見であり,症候性脳梗塞および認知機能障害発症の高リスク群でもある。