はじめに  2005年10月に保険診療上,脳梗塞患者に対する血栓溶解薬(t-PA)の経静脈的血栓溶解療法が承認されたのを機に,全国的に脳卒中の救急医療体制の再編が行われてきている。t-PAは脳梗塞発症後3時間以内に静脈内投与する必要があるため1)-3),脳卒中患者を発症後速やかに医療機関に搬入できる救急搬送体制と,脳卒中急性期医療を24時間にわたり常時提供できる医療機関の診療体制の整備が求められている。