はじめに
欧米先進国のみならず経済発展の続くアジア諸国で肥満と肥満に起因する疾患が急増しており,肥満症対策は国際的にも重要な課題となっている1)。日本人は欧米人に比して軽度の肥満であっても,2型糖尿病をはじめとしてさまざまな健康障害を引き起こしていることが明らかになっており,わが国の実態にあった肥満,肥満症の定義が求められている。また疫学的なエビデンスとともに分子生物学から得られた知見が両輪のように働きながら,肥満症に伴う合併症の低減に向けて貢献していくことが求められている。
全文記事
肥満をめぐる最近の話題
肥満症の診断基準の設定における論拠と研究の進歩
掲載誌
Pharma Medica
Vol.30 No.1 13-18,
2012
著者名
原一雄
/
門脇 孝
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
Pharma Medica
Key Words
BMI
/
ウエスト周囲長
/
内臓脂肪
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。