はじめに  わが国では原発性胆汁性肝硬変,胆道閉鎖術後などの胆汁鬱滞性肝疾患が多かったが,2004年から,肝癌症例でもミラノ基準を満たせば保険適応となったことから,肝癌症例が次第に増加している。移植の適応基準や移植後の管理方法およびその成績について,自験例と文献的な考察を中心に解説する。