はじめに  C型慢性肝炎の治療の変遷をみてみると(図1),C型肝炎発見前の1979年には肝細胞の保護目的のSNMC(強力ネオミノファーゲンC)が多く使われた。また1984年になると,ウルソデオキシコール酸が承認となり,SNMCとウルソデオキシコール酸の併用療法で,発癌予防を目指す治療が主流となった。一方1992年になると,C型肝炎ウイルスの発見とともに,C型肝炎ウイルスそのものを排除する目的のインターフェロン療法24週間が承認された。