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新規分子標的薬剤・支持療法の外来導入 アプレピタント

Pharma Medica Vol.28 No.6, 29-32, 2010

「はじめに」アプレピタントは, 2009年12月にニューロキニン(Neurokinin-I;NK1)受容体に拮抗作用を有する新規制吐薬として承認された経口薬である. NK1受容体拮抗薬は, 嘔吐反応経路の1つである中枢性経路において, 生理活性物質サブスタンスPのNK1受容体への結合に対する拮抗作用を示し, 化学受容体引金帯を介する嘔吐中枢へのシグナルを遮断することで悪心・嘔吐を予防する1). 抗癌薬おのおのの催吐作用は, 高リスクから低リスクまで分類される2)-4). アプレピタントは, 主にシスプラチンなどの高度催吐リスクの抗癌薬治療において高い嘔吐抑制効果が証明された5)6). また, 中等度リスク群においてもシクロホスファミドとアントラサイクリン系薬を組み合わせた治療などにおいて, セロトニン(5-HT3)受容体拮抗薬+ステロイドの2剤併用制吐療法に対する上乗せ効果が証明されている7)-10). 国立がん研究センター中央病院(以下, 当院)では, 外来化学療法での運用について, AC(ドキソルビシン60mg/m2, シクロホスファミド600mg/m2), FEC(フルオロウラシル500mg/m2, エピルビシン100mg/m2, シクロホスファミド500mg/m2)(以上, 乳癌), ST(シスプラチン60mg/m2, TS-1TM)(胃癌)を初回治療からアプレピタントを併用するレジメンとして選定した.

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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