全文記事
睡眠障害をめぐって
睡眠障害と生活習慣病
掲載誌
Pharma Medica
Vol.27 No.7 41-44,
2009
著者名
篠邉 龍二郎
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塩見 利明
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
高血圧
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代謝・内分泌
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糖尿病
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呼吸器
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精神疾患
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小児疾患
診療科目
一般内科
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循環器内科
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呼吸器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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耳鼻咽喉科
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小児科
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心療内科
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精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」生活習慣病は, 生活習慣により発症すると考えられる疾患すべての総称である. 「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会」の実現を図るため, 特に循環器疾患(高血圧, 脂質異常症, 脳卒中, 虚血性心疾患), 糖尿病, 癌の1次予防を重視し, 生活習慣の改善, 危険因子の低減, 検診の充実により, 主要3疾患の減少を目的としたものである. このなかにはマルチプルリスクファクター症候群, さらに最近話題のメタボリックシンドローム(metabolic syndrome;MetS)も含まれる. ここでは, MetSを中心として解説し, それらの構成因子と睡眠障害, 特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome;OSAS)との関係について述べる. 「I. メタボリックシンドローム(MetS)」動脈硬化, 心血管病のリスクとして, 脂質異常症, 糖尿病, 高血圧などがあり, その集積は, 従来からSyndrome X, Deadly Quartet, 内臓脂肪症候群などとして記述されてきたが, それぞれのリスクファクターは違うものを組み合わせており煩雑であった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。