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                消化器疾患に対する内視鏡診療の進歩
              
 詳細な診断法 FICE併用拡大内視鏡による食道表在癌の微細血管診断
                  掲載誌
                
 
                  Pharma Medica
                  Vol.27 No.3 9-12,
                  
                    2009
                  
 
                    著者名
                  
  
                          有馬美和子
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                          有馬秀明
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                          多田正弘
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          特集
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                    疾患領域
                  
  
                          消化器
                        / 
                          癌
                        
                    診療科目
                  
  
                          消化器内科
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                          消化器外科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Pharma Medica
                    
 「はじめに」 拡大内視鏡の登場で, 食道表在病変の良悪性鑑別診断や食道表在癌の詳細な深達度診断が可能となり, 病理組織像をイメージできる内視鏡的組織診断に時代に入った1)-3). 最近ではNarrow band imaging(NBI)4)やFuji intelligent color enhancement(FICE)3)などのimage enhanced endoscopy機能も加わり, 血管の視認性が向上した. 本稿では, FICE併用拡大内視鏡による微細血管診断について解説する. 「I. 使用機種と光学スペック」 フジノン・東芝ESシステム(FTS)社製EG-590ZWは, 62万画素のhoneycom CCDの搭載で水平分解能6.2μm, 最大90倍の拡大画像が得られる. 表層血管を強調させる新しい方法であるFICEを併用すると, より血管像の観察が容易となる. FICEはコンピュータの演算処理で通常画像から, 任意の波長のシミュレーション画像に切り換えることができる「分光推定技術」(spectral estimation processing)5)を応用したもので, スコープ操作部のボタン操作で瞬時に切り換えることができる.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。