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                血栓症治療の最新動向
              
 期待される新しい抗血小板薬
                  掲載誌
                
 
                  Pharma Medica
                  Vol.27 No.1 41-44,
                  
                    2009
                  
 
                    著者名
                  
  
                          佐々木知幸
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                          小田淳
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          特集
                        / 
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                    疾患領域
                  
  
                          循環器
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                          脳血管障害
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
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                          循環器内科
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                          心臓血管外科
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                          脳神経外科
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                          神経内科
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                          血液内科
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                          老年科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Pharma Medica
                    
 「はじめに」血小板は病的血栓症発症に関与するため, その機能を抑制する抗血小板薬が, 血栓症の治療や二次予防のために用いられる. しかしながら, その使用が必須である冠動脈ステント留置後を除くと, 病的血栓症の予防効果は多くの場合高々2~3割である. 血小板は正常止血において中心的役割を果たす細胞であるから, 抗血小板薬の共通の副作用は出血である. 最も代表的な抗血小板薬に限っても, 低用量アスピリン使用時ではときに重篤な消化器障害があり, また, クロピドグレルにも肝機能障害などの他の副作用もある. 効果がより高く, かつ副作用がより軽減された新しい抗血小板薬の開発が望まれている理由である. 誌面の関係で, まず, 注目の新薬アグレノックス(欧米では承認済み:合剤であるため商品名を記す)関連のPrevention Regimen For Effectively Avoiding Second Strokes(PRoFESS)試験1)2)の結果を基に, ついで, これも注目度の高い, 開発中の抗血小板薬プラスグレルについて焦点を絞った解説をしたうえで, 他の薬物にも言及したい.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。