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血栓症治療の最新動向

アスピリン

山崎昌子内山真一郎

Pharma Medica Vol.27 No.1, 23-27, 2009

「はじめに」近年, 脳梗塞, 心筋梗塞と末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)は, 動脈硬化巣の破綻に引き続いて血小板血栓が形成され, その血栓によって血管が閉塞されて発症するというメカニズムが共通していることから, アテローム血栓症(atherothrombosis)と総称されるようになっている1). アテローム血栓症を発症した人の多くは, アテローム血栓症の再発によって死亡したり重篤な後遺症を残したりするため, その発症と再発の予防はきわめて重要である. アテローム血栓症による血管イベントの再発予防に抗血小板療法が有効であることは, Antithrombotic Trialists' Collaboration(ATT)のメタアナリシスによって証明されている2). ATTの解析によれば, 抗血小板薬の有効性には有意な差が認められておらず2), 抗血小板薬のなかではアスピリンが最も豊富なエビデンスを有し, 医療経済的にも優れることから, 世界各国のガイドラインにおいて, アスピリンは抗血小板療法の第1選択薬として推奨されている. また, アスピリンは, 動脈血栓症の再発予防のみならず, 急性期冶療や一次予防にも用いられている.

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