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眼と内科疾患

喫煙と眼

篠田啓

Pharma Medica Vol.26 No.9, 65-69, 2008

「はじめに」煙草と健康については, 喫煙と内科, 外科疾患との関連についての研究や啓蒙は歴史もあり, 喫煙者で癌, 心臓病, 脳卒中, 肺気腫, 喘息などの罹患率や死亡率などが高いことはよく知られている. 身近な例でも, 煙草を吸う夫をもつ妻が肺癌で死亡する割合は, 夫が煙草を吸わない場合に比べて1.6~2.1倍も高く, また, 母親の喫煙で子供が肺炎や喘息などの呼吸器の病気を起こしやすくなる. しかし, 喫煙により発症のリスクが増大すると考えられる喫煙関連疾患にはその他にも, 口腔癌, 喉頭癌, 食道癌, 胃癌, 胃潰瘍など多くの疾患があり, さらには, 喫煙はここで紹介する重篤な視機能障害に至る眼疾患にも関連していることはあまり知られていない. 煙草には4,000以上の物質が含まれ, 40以上にのぼる発癌物質を含め, このうち200以上に人体に有毒な作用があるといわれている. 特に有名なものがタール, ニコチン, 一酸化炭素, 窒素酸化物などであり, これらは主に虚血や酸化を介して急性または慢性に眼組織にも毒性を有する.

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